読書編(100歳の美しい脳)2008-07-31 Thu 20:35
100歳の美しい脳・・・・の図。 この表紙のデザインは素敵だと想います。 シンプルでとてもクリアな感じがします。 正に本の内容と一致しているかのようです。(nice) ときに100歳の美しい脳・・・・とは何なのでしょう?? 100歳になってもアルツハイマー病にならない脳のことを言ってるんですね。 この本には現在も進行中の米国の「ナンスタディー」の経過報告が書かれています。 「ナンスタディ」???? これは678名のノートルダム教育修道女会のシスターを対象に毎年精神、知能、動作テストを繰り返し継続して行っていくというものです。 そして、その結果を分析して加齢とアルツハイマー病の関係を調査するプロジェクトをいいます。 参加するシスターは亡くなった後、献脳(脳を献体すること)によって個人としての参加にピリオドを打つことになります。 とても献身的で慈愛のあふれるプロジェクトと言えます。(excellent) ときに、シスターは一般市民と違い、生活習慣に個人としてのブレがとても少ないです。 シスターは早い人で10代の中頃から共同生活に入り、結婚をせず、同じものを食べ、更に亡くなるまで全員が殆ど同じ生活をしてゆきます。 しかし、不思議なことに晩年には100歳を超えてもアルツハイマー病にならない人と70代で発症する人が出てきます。 この違いに着目したデヴィッド・スノウドン博士率いる医学、栄養、心理、社会、言語学の科学者チームがアルツハイマー病と加齢、生活環境の関係をナンスタディを通して明らかにしてゆきます。 この修道女会のすごいところは、個人記録が10代の頃から残っているところです。 家系や既往症以外にも作文、自叙伝、論文などが大切に保存してあります。 なのでシスターの現在と過去についてさまざまな観点で客観的に調査ができるのですね。 読んでいて、本当に人生を提供するとも言えるシスターの献身的な慈愛と壮大なプロジェクトにただただ頭が下がる想いでいっぱいになりました。 日本の生活文化ではナンスタディは無理かも・・・・です。 ここからはその結果から還元できるもの紹介します。 1、アルツハイマー病になりやすい遺伝子APoE4が知られていますが、父母から1個づづもらっていても、発症しないシスターがいる。 2、脳にはアルツハイマー病の生理学的痕跡があっても発症していないシスターがいる 3、そういうシスターは脳の基礎体力が十分ありアルツハイマー病を補完する脳力がある 4、脳の基礎体力は使う言語の意味密度と文法的複雑さに比例する 5、意味密度とは単語10個当たりに表現される命題の数 6、文法的複雑さとは節が一つはゼロとし、節に従属関係ができてる文を最高7と評価する 7、意味密度を高めるために若い頃から語彙力と読解力を身につける 8、語彙力と読解力はこどものうちに「読み聞かせ」を十分すると特に有効である 9、アルツハイマー病にならない決定的栄養素はまだ解明されていないが抗酸化物質のリコピンがよさそうである 10、リコピンは赤い色素でトマト、スイカ、ピンクグレープフルーツなどに含まれる 11、リコピンは脂肪と一緒だと取り込まれやすい・・・・例トマトのパスタ 12、普段からポジティブで心配事に翻弄されない、感謝の絶えない人はアルツハイマー病になりにくい 以上です。 今日も最後までお付き合いありがとうございました。 コメント大歓迎です。 (今日の体重64.8kg、英語耳「r」) |
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